【イベント】第5回MIBU吹奏楽フェスティバルの感想

先週の日曜日の話です。

せっかくの休日、家でゆっくりと過ごすよりも、始めたてのブログを更新するために、どこかに出かけようかな~と、今日の浜松周辺のイベントを調べていたところ、「壬生吹奏楽フェスティバル」を発見!私、小学校(金管ブラス)、中学校、高校と、吹奏楽部に所属していたんです。どうやら浜松市天竜壬生ホールというところで、天竜浜名湖鉄道沿線地域の吹奏楽部の中高生が、演奏を行うらしい。久しく生の吹奏楽演奏を聴いていなかったので、これはいい機会だと思って、聴きに行くことを決めました。

 

MIBU吹奏楽フェスティバルとは?

浜松市天竜壬生ホールで行われる、天浜線沿線の学校を中心とした8校が行う演奏会ということです。今回が第5回目。このフェスティバルには3つの思いが込められているそうで、

・学生たちの自発的な活動を応援しています。当日は運営や舞台進行も学生たちが務めます。

・小編成で頑張る吹奏楽部にもスポットを!人数は少なくても魅力的なバンドたちが登場します。

天竜区二俣、そして天竜壬生ホールが、若者が集い交流する場所として根付きますように!

(MIBU吹奏楽フェスティバル公式チラシより引用)


演奏をすることだけが目的なのではなく、このフェスティバルの運営を通して学生に学びを得てもらうこと、小編成バンドへスポットを当てること、天竜壬生ホールを若い世代に根付かせること、それらを目指している、このフェスティバル。うーん。素敵な企画です。

 

浜松市天竜壬生ホール

私が学生の頃には利用したことがなく、初めて訪れました。竣工は平成14年とのことですが、とてもきれいなため新しい建物のように見えます。少し変わった形をしていて、長方形の建物と円形のホールがくっついている、という感じでしょうか?壁がガラス張りで、おしゃれです。ホールも大きく本格的で、総座席数は507席とのこと。

吹奏楽の演奏

久しぶりに吹奏楽の演奏を聴いて、いろいろと自分の当時の思い出が蘇り涙が出そうでした。いやあ、心動かされっぱなし。それぞれの高校にカラーがあって、聴いていてなんだかそれを伝えて、素晴らしい演奏をありがとうございました、と直接言いたい気持ちだったのですが、知り合いがいるわけでもないため、ブログに綴ろうと思います。いつかどこかで、関係者の方の目に留まるといいなあ。

静岡県遠江総合高等学校

トップバッター。編成は、フルート、サックス(アルト・テナー)、ホルン、ベース、打楽器、ピアノ(先生)の、合計8人。人数が少ないとはいえ、少し珍しい編成だなという印象を受けました。しかし、演奏が始まると、全員がとても堂々と意思をもって演奏されていて、なおかつ音の一体感がすごかったです。全然異なる楽器のはずなのに、なぜか、皆さんの音がすごく似ているような気がする。前向きな気持ちで、お互いを尊重してより良い音楽を作っていこうと全員が思っているのだなと感じました。すっかりTBBのファンです。

静岡県立浜松湖北高等学校佐久間分校

金管バンド+ドラムの編成。聴いて一番印象に残っているのは、音の揃い方です。特に、各楽器ごとの音がすごくぴったりと揃っていることに、感動してしまいました。きっと、たくさんパート練習をして、お互いの音を聴いてきたんだろうなと想像します。全体的に、真面目で誠実な演奏であるという印象を受けました。メンバーが個性豊かであるという風に紹介をされていたので、日常の彼ら彼女らのキャラクターが、とっても気になってしまいました!(笑)

静岡県立湖西高等学校

抜けるような、きらきらとした明るいサウンドがとっても素敵でした。最初の一音で、心を掴まれてしまいました。トランペットとトロンボーンの素直で、まっすぐで、遠くに飛んでいく音が、この明るいサウンドを引っ張っている印象を受けました。音楽を前向きに進めていくパワーがすごい。また、曲の最後の一音の和音のはまり方が綺麗で、曲が終わった後に残る余韻が美しかったです。

静岡県立新居高等学校

ここまで演奏を聴いてきた3校は、それぞれのカラーがあり、なんとなく、メンバー1人1人がそのカラーに属している感じがありました。新居高等学校の演奏の印象は少し違って、異なる性格の生徒たちが集まっているのかな、と、一人一人の音を聴きながら想像しました。メンバーが集まって、一つの音楽を作っているのだと思うと、これがアンサンブルの醍醐味だなと思いました。(勝手に、です!全然そんなことなかったらごめんなさい)いろんなメンバーにソロがありましたが、どのソロも難しいのに吹きこなしていてすごい!シング・シング・シングもテンポの安定感があり、聴いていて思わず体がノッてしまいました。

静岡県天竜高等学校 二俣校舎・春野校舎

サックスソロが素晴らしかったのは、もう言及するまでもないですね(笑)こういう風に吹こう!という意思が音に色濃く表れていて、表現したい音が曲としっかりマッチしていて、聞き入ってしまいました。宝島にて、男子二人によるアルトサックスソロがありましたが、「青春の輝き」でソロをやっていない方の子は、高校でサックスを始めたのでしょうか?(一人以外初心者という紹介をされていたような気がしたので)ブラボーでした。男子同士二人とも譲らない、勝負のような空気感が、吹奏楽ではあまり見られない光景な気がして、新鮮で良かったです。

聖隷クリストファー中・高等学校

きっちりとした演奏でありながら、一人一人の表情が明るく、自分の音楽をしていると感じました。それが、聴いていて本当に素晴らしいなと感じました。顧問の先生が、にこにことされていて優しい雰囲気だったのですが、演奏や、生徒の一つ一つの洗練された動き(楽器を構えるタイミングや、曲間の移動、愛のしるしの振り付けなど)から、愛を込めてしっかりと指導をされているのだろうと想像しました。凛とした立ち振る舞い、そして演奏は、見ている側をこんなにも惚れ惚れとさせるのですね。振り付けのある曲は、あんなにも動いていながら音がぶれていなくてすごい。膨大な練習の積み重ねを感じました。

静岡県立湖北高等学校

圧巻でした。「ローマの祭り」の最初の低音の入りから一気に湖北高校の作り出す曲の世界観に引き込まれ、息を止めて聞き入ってしまいました。全員の楽器演奏のレベルが、本当に高いのが伝わってきました。ブラボーです。部長が、バストロで全員のサウンドを支えているのも、とっても良かった。クラシックはもちろん、ポップスにおける音圧も飛びぬけていました。演奏が終わった後の満たされた気持ち。素晴らしい演奏をありがとうございました。

 

感想

いやあ、行って良かった!素晴らしい演奏をたくさん聞いて、満たされた気持ちで会場を後にしました。一つだけ後悔しているのは、ホールをでたところのホワイエに、各学校専用ブースがあり、グッズやお菓子の販売、美術部の作品紹介、学校紹介などが行われていたのですが、人見知りを発動してしまいちゃんと見れなかったこと…。(各ブースに先生や生徒の人がいて、ちょっと恥ずかしかったんです😢)この壬生ホールが、生徒たちの青春の場となって、そこで生まれた交流が新たな機会を生み、活気が生まれていく…そんな未来を想像して、心が温かくなったり。とにかく、充実した時間を、ありがとうございました。来年もこれたらいいなあ。