【映画】インターステラーあらすじ&ネタバレ&感想

SF超大作として有名な映画、「インターステラー

私はまだ見たことがなく、この前初めてAmazonprimeで視聴したのですが、もう、映像も、世界観も、音楽も、壮大ですごかった…。ここではあらすじを紹介し、その後ネタバレ含む感想を述べていきたいと思います!

 

あらすじ

始まり~NASAへの到着

舞台は、第三次世界大戦を経て、砂嵐と農作物の不作に蝕まれる、近未来の地球。そこで、元NASAのテストパイロットのクーパーは、農夫としてトウモロコシ畑を営みながら、息子のトム、娘のマーフと暮らしていた。

ある日、巨大な砂嵐がクーバー家を襲う。砂が入り込んでしまったマーフの部屋で、クーパーはあることに気付いた。床に散らばった砂が均等に広がるのではなく、何らかの重力の力が働き、模様を描き出している。クーパーはこの模様がバイナリ信号であると気付き、解読に成功。導き出された「座標」の場所に向かうと、そこはNASAの基地だった。

 

ラザロ計画~クーパー宇宙出発

NASAでは、荒廃の一途をたどる地球から、人間が暮らせる別の惑星を見つけようという計画が立てられていた。その名もラザロ計画。

ラザロ計画には2パターンあり、

Aは「現存する人類を他の惑星に移住させる計画」、Bは「受精卵を他の惑星に届け、人類を増やしていく計画」である。人類が居住可能な惑星を探しに、既に12人の科学者が出発していた。そのうち3人から、居住可能の信号が送られてきており、NASAのテストパイロットであったクーパーは、それらの星を探索に行ってほしいと依頼される。

愛する家族のため、人類のため、クーパーは協力することを決断するが、父と別れることが辛いマーフと分かり合うことができず、和解できないまま宇宙へ出発する。

 

ミラー 水の星

まず向かったのは、3人のうち、ミラーが信号を送っている恒星だった。宇宙の離れた地点同士を結ぶ「ワームホール」を通り抜け、たどり着いたのは水に覆われた星。この星は重力の関係で地球よりはるかに遅く時間が過ぎ、この星の一時間は地球の7年間に相当する。残念ながらミラーの船は水上で残骸として発見され、ミラーは到着後数時間後に亡くなっていたであろうことがうかがえた。到着して間もなく、クーパー一行を巨大な津波が襲う。間一髪で津波から逃れ、宇宙に戻ることができたものの、船員の一人、ドイルが波に飲み込まれて死亡。そして、地球でいう23年という月日を消費してしまっていた。

次に向かう惑星を決める議論をする、クーパー一行。選択肢としては、データの内容が良好なエドマンズの星と、データが現在も送られてきているマンの星だ。残りの燃料を考慮すると、片方にしか行けない。唯一の女性船員の一人、アメリアは、エドマンズの星を推す。実は、アメリアはエドマンズと恋人関係にあった。クーパーは、エドマンズの星を推すアメリアに対して、私情を挟んでいると指摘。マン博士の星に向かうことが決定する。

 

マン博士 氷の星

クーパー一行はマン博士の星に到着し、設営されたキャンプの中にいるマン博士の冷凍冬眠を解く。しかし、クーパーたちは、マン博士とマーフから送られてきたメッセージにより、最初からプランAは遂行不可能であることを知らされる。宇宙ステーションを打ち上げるために必要な重力方程式は、ブラックホールの中にある特異点の情報が必要不可欠であり、人間が生きて情報を持って帰ることはできないのだ。プランBを実現するために、その事実を伏せてクーパーたちを宇宙へ送り込んだのであった。

マン博士は、クーパーを調査中の場所へ連れ出した。そこで豹変し、クーパーの宇宙服の装置を破壊し、逃走。孤独に死を待つことに耐えかねたマン博士は、この星が居住不可能であることを知りながら、宇宙船を迎えに来させるために生存可能信号を出していたのだ。同時にクーパー一行の船員の1人、ロミリーもマン博士に仕掛けられた爆弾によって死亡。クーパーはアンモニア濃度の高い空気にさらされ、絶体絶命の危機に瀕していたが、間一髪でアメリアに救出される。

マン博士はレインジャー号に乗り込み、宇宙上にあるエンデュランス号を奪還するために、ドッキングを試みる。それをランダー号で追いかけるクーパーとアメリア。しかし、マン博士はドッキングに失敗してレインジャー号もろとも爆発。その衝撃でエンデュランス号も高速回転しながら落下しそうになるが、クーパーがランダー号とエンデュランス号を逆回転させながらドッキングすることで食い止める。

無事にエンデュランス号に戻ってきた2人だが、もう地球へ戻るための燃料はない。そこでクーパーは、ブラックホールで重力ターンを行うことで、宇宙船をエドマンズの星へと飛ばすことを思いつく。自らが乗るレインジャー号とロボットのTARSが乗るランダー号をブラックホールの中で切り離し、アメリアを宇宙船ごとエドマンズの星へと送り出したのであった。

 

4次元世界

ブラックホールの中に放り出され、TARSとともに死ぬ前に少しでも情報を集めようとしていたクーパーは、4次元の空間に辿り着く。そこは、マーフの寝室を通して、過去、現在、未来と繋がっていた。クーパーは、成長して物理学者となったマーフに、今しがた得たブラックホールの情報を伝えるため、別れる前に渡したおそろいの腕時計でバイナリ信号を送る。マーフは、変な動きをする腕時計が、何らかのメッセージを送っていることに気付く。マーフはそのメッセージが父親からのものであると確信し、解読に挑戦。結果、マーフはブラックホール特異点の情報を入手し、人類存続の解を発見した。すると、クーパーのいる四次元の空間は突然変異しはじめ、クーパーの意識はそこで途切れた。

 

コロニー建設成功、そしてアメリアの星へ

クーパーが目を覚ますと、そこはコロニーの中だった。クーパーは土星の近くを漂流していたところを、発見、保護されていた。マーフは重力方程式を解いた後、コロニーを建設することに成功し、人類は存続することができたのだった。クーパーは病室のベットで、年老いたマーフと、再会を果たした。マーフは、クーパーに、エドマンドの星に1人で到着したアメリアのもとに向かうように言う。エドマンドの星は、人類が居住可能な星だったのだ。クーパーは、自分を看取らせるという残酷なことをさせたくないというマーフの気持ちを理解し、再び宇宙船に乗り込んだ。そして、遠い星で一人コールドスリープについたアメリアのもとへと出発したのであった。

 

感想

うーん。壮大、壮大すぎる映画でした。毎日の日常の中で宇宙って完全に意識の外にあるので、全く知らない異次元の世界だけど、ファンタジーではないという不思議な感覚。

テーマは何なのか?

結局、この映画の核となるテーマは何なのかということですが、やはり皆さんおっしゃるように「愛」じゃないでしょうか。相対性理論や量子学、重力方程式など、理論的で幾何学的な要素が散りばめられているものの、物語が動いていく力は、「愛」に由来するものだと感じました。

愛する子供たちのために、地球に帰ることを望み続けるクーパー。

父に裏切られたように感じながらも、帰還を信じ続け、父からのメッセージを受け取って人類を救ったマーフ。

愛するエドマンドの星へ向かい、人類が居住可能な地にたどり着くアメリア。

このような「愛」が物語のメインテーマであるからこそ、多くの人の心を掴み、愛される映画であるのでしょうね。

「個人的」な愛

興味深いと感じた場面についてです。氷の惑星にいる時、マーフからのビデオで、プランAは実行不可だと知る場面があります。ブランド博士は、クーパーの家族を救いたいという気持ちを利用して宇宙へ送り込んだのです。その時、マン博士はこういいます。「人間の進化はその程度だ。他人のためにという気持ちは、個人の感情の域を出ない」(意訳)

確かに、不思議ですよね。人間が生物として種の存続を目的とする生き物であるならば、そのために命を捨てられるような感情の設計になっていてもおかしくないはず。でも、見ず知らずの他人のために大きなリスクを被るようなことは、積極的にはしたくない、あるいはできません。(できる方もいるかもしれませんが)人間にとって利他主義は、あくまで自分の見える範囲でしか起こらない。人間は種の存続というよりは、自分の遺伝子の存続に重きを置く生物なのでしょうか?(血縁者に対して最も利他主義が働く傾向にある気がします)

それでもこの映画は「個人的な感情」に基づいて行った各々の行動が、結果的に人類全体を救っています。

 

最後に

実際に見てみて、名作と呼ばれる理由がよく分かりました。映像も、ストーリーも、キャストの演技も、音楽も、本当に素晴らしかったです。もう一回記憶を消して見たいくらい🥹あらすじをまとめるのに結構時間かかっちゃったけど、この素晴らしい映画をきちんと理解できてGOODです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!